先月号のひろき通信(4月号vol.73)では、歯の神経がむし歯菌に感染していない小さなむし歯治療で、削った歯を修復する詰め物について解説しました。
今回は、歯の神経がむし歯菌に感染してしまった場合などの大きなむし歯治療で、歯を修復する被せ物についてご説明します。
小さなむし歯でも治療せずに放置していたり、治療した歯が再びむし歯になり何度もむし歯治療を繰り返すことで、被せ物で歯を修復する治療が必要になります。
多くの被せ物で歯を修復する歯は、同時に神経を抜く治療が必要になりますが、神経を失った歯は、歯に栄養を送る血管も失うため、歯が弱くなり歯の寿命も短くなってしまいます。
被せ物の治療にならないためには、歯に少しでも違和感があったときには、すぐに歯科医院を受診することが大切ですが、一番大切なことは、歯が健康なときから毎日の正しい歯磨きと、定期的な歯科メンテナンスの受診によって、未然に問題を防ぐための予防に取り組んでいくことです。
また、すでに被せ物で治療している歯がある場合は、将来的に歯を失う可能性が高いため、より予防に取り組むことが大切です。
2024年5月号vol.74
大きなむし歯治療の被せ物
2024.5.18