むし歯を予防するためには、フッ化物(フッ素)が含まれている歯磨き材を使った歯磨きと、歯と歯の間を衛生的に保つためのフロスや歯間ブラシを使ったセルフケアも大切です。
むし歯予防に効果があるフッ化物は、歯を再石灰化することで歯を正常な状態に戻す作用や、抗菌作用のほかに、歯の表面のエナメル質を強化する働きもあります。
フッ化物は、WHO(世界保健機構)など世界の150を超える医学・歯学・保健専門機関により「適切に行われるフッ化物のむし歯予防方法は、安全で、もっとも有効な公衆衛生的方策である」とされており、 その安全性と効果が認められています。
また、WHO(世界保健機構)やFAO(食糧農業機構)では、必須栄養素としており、土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれていますが、日常生活の中でむし歯予防に効果を発揮するほど摂取することは難しいと言われています。
フッ素が含まれている歯磨き剤を毎日使用すると共に、定期歯科メンテナンスでお口の衛生環境を保つことがむし歯予防に繋がります。
2024年9月号vol.78
フッ化物(フッ素)の安全性と効果
2024.9.10