お口の健康を守るための基本となるのが、毎日の歯磨きです。
皆さんは、1日何回くらい歯を磨きますか?
厚生労働省が実施した2022年歯科疾患実態調査によると、1日に2回以上歯を磨く人は79.2%で、この割合は半世紀以上前の1969年調査の16.9%を大きく上回り、現代では口腔衛生意識が高まっていると言えます。
また、家庭用品大手のライオンが行なった「歯磨きが心や体に与える影響」についての検証では、歯磨きによる口腔内への触覚刺激が交感神経の活動を弱めることで、リフレッシュ効果を得られることが分かりました。
このライオンの検証について、杏林大学の古賀良彦名誉教授は「歯磨きを行うことで副交感神経が優位になり、良い安静状態が得られた」と分析しており、これは心の落ち着きや良い睡眠というリラックスではなく、自律神経を整え心身のリフレッシュや頭の回転を上げる効果が期待できると評価しています。
これまで、朝と夜だけ歯磨きをされている方は、お昼にも歯磨きをすることで、午前中のストレスが緩和され午後に向けてリフレッシュしてみてはいかがでしょう。
2024年11月号vol.80
歯磨きで心のリフレッシュ
2024.11.10