子ども達のお口に起きている問題を早期に発見するための学校(幼稚園)健診ですが、限られた時間の中で多くの児童や園児のお口をチェックするため、精度には限界があります。
集団健診は、歯科に行く必要があるかどうかの大きなふるい分けだと思っていただいた方が良いかもしれません。
歯科での定期的な検診は、口腔内の診察に加え必要に応じてレントゲン写真撮影や生活の問診、染め出しなどによるお口の中の汚れの確認などの検査や診断を行い、検診結果に基づいて、治療や予防処置、生活指導を行っていくことができます。
また、虫歯については、どのくらいの時間をかけて進行しているかなども診断するため、乳歯の場合には歯を削るような治療はせずに、永久歯への生え変わりを待つなど適切な対処もできます。
学校(幼稚園)健診の結果で虫歯や歯並びに問題が見つかった場合には、出来るだけ早く歯科の受診の必要がありますが、問題がなかった場合でも、3〜4ヶ月に1回は歯科医院で定期検診を受けることが大切です。
2025年6月号vol.87
歯科医院の定期検診
2025.6.7
