先月号のひろき通信(5月号vol.14)の『歯周病と脳梗塞』の関係に続き、今回は、『歯周病と心筋梗塞』の関係についてのお話しです。
心筋梗塞は、動脈硬化により心臓の血管が狭くなったり、その部分に血栓(血の固まり)が詰まることで、血液が流れなくなる病気です。
動脈硬化の原因は、これまで不適切な食生活や、運動不足、ストレスなどの生活習慣が主な要因とされてきましたが、近年は、歯周病菌などの細菌感染がクローズアップされています。
脳血管疾患(脳梗塞)の場合と同様に、『歯周病菌』が、お口の中の血管から体内に入り込むことが原因となり、歯周病菌が誘発する物質と脂質とが結合しプラークを形成します。
そのプラークが血管壁を狭め、血液の流れを悪くする血栓となります。自分自身のムシ歯リスクを確認することも大切ですが、全身疾患に繋がる歯周病リスクも認識することが重要です。
定期的な歯科メンテナンスでお口を衛生的な環境にすることが歯周病予防につながります。
参考:日本臨床歯周病学会