皆さんが、食後などに毎日している歯磨きの歴史をご存知でしょうか?何となく当然のようにされている歯磨きの歴史の始まりは、意外に古くから習慣化されていたと言われています。
最も古い歴史では、紀元前5千年のバビロニア帝国(現在のイラク南部)で、食前に麻を使って歯を磨いていたという記録があります。
また、歯ブラシのルーツでは、紀元前3千年のエジプトで、小枝の先をボソボソにして歯を磨き、ハーブなどを使用して口臭を防いでいたそうです。
仏教の開祖である釈迦は、「歯木(しぼく)」という木の枝を使った歯磨きを弟子たちに伝えたと言われています。
釈迦は、体臭や口臭は心身の乱れと考えていて、特に口臭は敏感であったため、現在でも口臭を消すことを仏事として行うお寺もあるそうです。
日本で歯磨きが普及したのは、江戸時代になってからで、当時は柳や竹の先をボソボソにして使っており、歯ブラシが誕生したのは、大正3年のことです。
人が歯磨きを習慣にしてから、歯ブラシが誕生するまでには長い歴史がありました。