ひろき通信4月号からシリーズで「歯周病と全身疾患」の関わりを掲載し、歯周病は、糖尿病・脳梗塞(脳血管疾患)・心筋梗塞・誤嚥性肺炎・早産を引き起こす要因になることをお伝えしてきました。
歯周病は、初期の段階では自覚症状も少なく、直接、命に関わる疾患ではないため、軽く考えられている方も多くいらっしゃいます。
慶應義塾大学内科学教授の伊藤裕先生は、歯周病やムシ歯が関係する『メタボリックドミノ』という『生活習慣病の負の連鎖』を提唱しています。
メタボリックドミノとは、大きな疾患は突然起こるわけではなく、
小さな疾患が積み重なって起こることを示しており、疾患の連鎖反応を重視したものです。
下の図では、う蝕(ムシ歯)や歯周病などによって、噛む機能の低下や細菌が全身に影響を与え、全身の疾患に繋がることを表しています。生活習慣病など大きな疾患と切り離されたイメージを持たれている『歯科』ですが、予防医療の先端にいることからも、当院は予防歯科を皆さまに届けていき、健康で安心できる生活に貢献していきます。