先月号の「ひろき通信(8月号vol.77)」では、歯ぎしりや食いしばりなどによって、特定の歯や顎(あご)に過度の力がかかるブラキシズムについてお伝えしました。
咬む力とお口の健康には大きな関係があります。
ブラキシズムが原因となって、顎関節症や知覚過敏症のほか、歯周病の進行、歯の根が割れるなどの症状につながる場合があります。
当院では、定期検診や初めて来院されたときには、正しい咬み合わせが出来ているかの診断を行ない、必要に応じて「ナイトガード」の使用をご案内しております。
ナイトガードは患者様のお口に合わせて作製し、主に就寝時に使用することで、寝ているときの歯ぎしりや、くいしばりによる力を分散させることで歯を守る効果があります。
就寝中などの無意識に行うブラキシズムは、特に大きな力になることが多いので、ナイトガードの使用が効果的です。
ムシ歯や歯周病のように、細菌に対しての治療だけではなく、お口の力を最適にコントロールすることも大切な歯科治療です。