皆さんは、脳細胞について考えられたことはないでしょうか?
脳細胞は、年齢を重ねるほどに減っていく、生まれたときに数は決まっているというようなイメージを持たれていないでしょうか?
ハーバード大学医学部のジョン・レイティ教授の著書「脳を鍛えるには運動しかない」では、脳を発達させるためには、勉強よりも運動の方が大切であることが伝えられています。
運動と脳には、どのような関係があるのでしょう?
運動をすると、脳の海馬に多く存在するBDNFという物質が分泌され、記憶力や学習能力が向上することが実験で立証されています。
この実験は、シカゴのネーパーヴィル大学で行われ、1時間目が始まる前に体操やランニング、ダンスなどの有酸素運動を実施しました。運動をした生徒は、成績が17%も向上し、ネーパーヴィル大学は理科世界1位、数学世界6位の成績を残すことができたうえに、実験に参加した生徒は肥満や血圧、心拍数も改善しました。
また、運動によってセロトニンが分泌されることから、精神疾患予防や改善にも大きな効果も期待でき、週2回の運動で認知症リスクを50%も減少させることも報告されています。
鍛えることが難しそうな脳や精神ですが、意外にも身近な「運動」という習慣と大きな関係があるそうです。