ひろき通信10月号・11月号では、口腔がんや口腔粘膜疾患についてお伝えしたように、お口の中の問題は歯以外にも起こる場合があります。
皆さんは、舌に痛みを感じたことはないでしょうか?
舌に痛みを感じる症状は、舌痛症と診断することが多く、ほとんどの場合は適切なケアで改善します。
舌痛症は、お口の中が不衛生であったり、栄養不良が原因となって起こるケースが多くあります。
お口の中には、300~400種類の細菌が存在し、それらの細菌がむし歯や歯周病の原因となりますが、それ以外にも舌などお口の粘膜に悪影響を与える細菌もいます。
また、栄養素の亜鉛が体内で不足すると味覚を感じにくくなったりビタミンBが不足することで口内炎や舌の炎症を起こしやすくなります。
そのほかにも、加齢や薬の副作用、ときにはストレスによってお口の中が乾燥してしまうことが舌痛症に繋がることもあります。
日頃の歯磨きや定期的な歯科メンテナンスの受診、栄養バランスのとれた食習慣で舌痛症リスクは大きく軽減することができます。