むし歯は、初期の段階であれば、治療の際に歯を削らなくても良い場合も多くあります。
治療した歯は再びむし歯になってしまうリスクが上がることから、むし歯にならないための予防が大切になります。
むし歯を予防するためには、フッ素が含まれている歯磨き材を使った歯磨きと、歯と歯の間を衛生的に保つためのフロスや歯間ブラシを使ったセルフケアが大切です。
むし歯予防に効果がある「フッ素」は、歯を再石灰化することで歯を正常な状態に戻す作用や、抗菌作用のほかに、歯の表面のエナメル質を強化する働きもあります。
フッ素は、WHO(世界保健機関)やFAO(食糧農業機関)では、必須栄養素としており、土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれていますが、日常生活の中でむし歯予防に効果を発揮するほど摂取することは難しいと言われています。
フッ素が含まれている歯磨き剤を毎日使用すると共に、定期的に歯科医院で歯のクリーニングをすることで、お口の衛生環境を保つことが、むし歯予防に繋がります。