サイエンスライターの鈴木 祐(すずき ゆう)氏をご存知ですか?
慶應義塾大学SFCを卒業された鈴木祐氏は、16才からこれまでに10万本の科学論文を読み、600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねて、現在は、心理、健康、科学に関する最新の知見をもとに、執筆や講演活動をされています。
鈴木祐氏の著書「最高の体調」では、うつ病、肥満、集中力不足、慢性疲労や不眠症などの現代病について根本的な原因を伝えられています。
現代病は、人の歴史と現代の生活環境の変化や人の進化のミスマッチから引き起こされているとされています。
つまり、人の長い歴史の中で、カロリーや糖分、塩分、アルコールなどの過剰摂取や、運動や睡眠、ビタミン、自然との触れ合いなどの減少、加工食品や添加物、デジタルデバイスなどの新しいものに対して、人の進化が追いついていないために身体の免疫システムは常に過剰な反応を起こし、ホルモンバランスの乱れ、脳や内臓などへの慢性的な不調に繋がっていると考えられています。
現代の便利な生活に身を置きながらも、意識的に運動する習慣づくりや腸内環境を整える食習慣、質の高い睡眠、デジタルから距離を取り自然と触れ合うことでのメンタルケアが、今を生きる私たちにとって大切であると示されています。
2025年6月号vol.87
現代病は進化のミスマッチ!?
2025.6.7
