歯周病の原因は、「歯周病菌」であり「歯石」ではありません。
歯石は、プラークがそのまま放置されることで、だ液に含まれるリン酸カルシウムと反応し、硬い石のような状態(石灰化)になったものです。
歯石そのものが悪さをすることはありませんが、歯石の表面は軽石のようにザラザラでデコボコしており、口腔健康に悪影響を与える歯周病菌にとって絶好の住処となることから、歯周病の予防や治療において歯石を除去しておくことも重要になります。
数多くある歯周病の治療後の研究結果では、治療直後は歯周病菌は大幅に減少しますが、歯周病治療専門医による治療であっても歯周病菌を完全に取り除くことは難しく、治療後半年ほどで再び増え始めることが明らかになっています。
一度に歯周病菌をゼロにすることはできませんが、毎日の正しいセルフケアと歯科定期メンテナンスを継続して受けることで歯周病菌の数をコントロールすることが、歯周病予防にとって最も重要になります。
2025.7月号vol.88
消滅させることができない歯周病菌
2025.7.5